所得税の基本構造
2013.06.28
少し基本的な話となりますが、数回に分けて所得税の計算構造を紹介していきたいと思います。
所得税は、「個人の一暦年間、つまり1月1日~12月31日までに生じた所得」について課税され、納付の方法には確定申告・年末調整・源泉徴収があります。誰に所得税が課税されるのか、という疑問は今回は大まかに日本で所得のある人と捉えてください。所得税は、夫・家族で生活している場合でも、個人一人一人を単位として計算を行うこととしています。例え小学生であっても、個人の所得があり、その所得が所得控除額を超える場合には、確定申告を要することとなります。
次に、一般的にサラリーマンと呼ばれる給与所得者は、年末調整によって所得税を清算しているため、大部分の人は確定申告をする必要がありません。しかし、サラリーマンであっても、年間収入が2000万円を超える人や、2カ所以上から給与を受けている人等については、確定申告が必要となります。
また、確定申告は、税金を納付する人だけが行うのではなく、源泉徴収や予定納税などで、所得税額が納め過ぎとなっている人については、還付を求めるための手続きとなっています。そのため、年末調整を行った場合であっても、医療費控除の所得控除等を受けることができる場合には、確定申告を行うこととなります。
では、その所得税はどのように計算をしているかというと、概要としては以下のようになります。